Say Nothing or Die...

ディレクター/プロデューサー 山岸清之進のブログです。プロジェクトFUKUSHIMA!と、鎌倉ROOT CULTUREのことを中心に。

9/12は天王洲・フェスティバルFUKUSHIMA! 納涼!盆踊り in TodaysArt.JP

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札幌・「八月祭」で盆踊り、福島・「フェスティバルFUKUSHIMA!」、鎌倉・「鎌倉[海と文芸]カーニバル」、そして東京・天王洲「大風呂敷サミット」&丸の内「アンサンブルズ東京」と続いてきた8月、最後は若干息切れ気味でしたが、なんとか無事乗り切った〜と思ったのもつかの間。ルートカルチャーで一昨年から公演してきた芝居「花音」の益子公演、そして鎌倉での最終公演を控える9月、その合間には天王洲で盆踊り、という怒濤の日々はもう少し続きます。(写真は、8・15フェスティバルFUKUSHIMA!での盆バンド) 

それぞれ面白かったポイントが全然違うので、じっくり振り返りたいのですが、ひとまずは、目先の天王洲でのことについてのみ。

 

9月12日土曜は、品川/天王洲東京海洋大学を会場に、フェスティバルFUKUSHIMA!の盆踊り!本家はオランダのメディアアートTodaysArt.JPの一環で、天王洲での開催となりました(TodaysArtのインスタレーションも面白いものが多いので、そちらもぜひ)。

今回は、なんとあのLittleTempoの土生Tico剛さんがプロジェクトFUKUSHIMA!盆バンドに初参加!スティールパンで盆踊り、良さそうでしょう〜。盆バンドのバンマス長見順さんの人選ナイスすぎます。もちろん大友さん率いるビッグバンドも、珍しいキノコ舞踊団も参加しますよ。

盆踊りの会場となる海洋大学は、天王洲アイルから運河を隔てた反対側に位置していて、TodaysArtのメイン会場となる寺田倉庫のギャラリーからも歩いてすぐの場所。品川駅の港南口からも徒歩10分とアクセスもなかなかよいのですが、実はこの海洋大学、震災後も福島沿岸の海洋調査に力を入れていて、2隻の大きな調査船を毎年2回出しているそうで、主催のTodaysArt側からの打診を受けて、福島のプロジェクトのためならぜひ使って欲しいと申し出てくださったそうな。盆踊り前日の金曜には福島のスタッフがTodaysArtの会場でもある寺田倉庫のギャラリーterratoriaに出張して配信するDOMMUNE FUKUSHIMA!もあるのですが、そのゲストには海洋大学の濱田武士先生に出演いただき、開沼博さん、ピカ☆さんと福島の漁業をテーマに語っていただく、というつながりもあります。

www.dommune.com

天王洲、というと、少し縁遠い感じがしていたのですが、寺田倉庫が近年文化面でかなり力をいれていて、ギャラリーを作ったり、TodaysArtのようなフェスを開催したりと、文化的にも面白いエリアになりつつあります。先だって8月末に開催した大風呂敷サミットも、このTodaysArtの関連企画でもあり、天王洲に8月下旬から稼働させていた風呂敷工場がサミット会場になっていました。盆踊り準備のため風呂敷工場は前日11日まで開いていますので、TodaysArtで作品鑑賞の折にはぜひお立ち寄りください。

プロジェクトのビジュアルアイコンとも言える大風呂敷は、全国各地から集まった風呂敷をつないで使います。福島のスタッフと東京のボランティアチームがが天王洲風呂敷工場で修復作業に励んできました。一昨年の森美術館、去年の池袋西口公演に続いて3回目の東京ですが広げる大風呂敷の面積はこれまでの東京開催の中で一番大きいかもしれません。

また、今回の盆踊りでは8・15同様、盆バンドのメンバーとして、長見さんやリトテン土生さんらと共に福島のプロジェクトメンバーもそれぞれの楽器を持ってステージに上がります。今年は各地で声がけをしてもらって福島の外での活動が多く、彼/彼女らとともにあちこちに出かけられることがすごく嬉しい。

プロジェクトFUKUSHIMA!の活動も5年目になり、大風呂敷サミットしかり、盆バンドしかり、震災を契機に福島で生まれた文化が、少しずつ各地に広がっていくのは、活動を始めた当初漠然と思い描いていたことが形になっていっている気がして感慨深いものがあります。各地に広がったFUKUSHIMA発の文化が、各地で混じり合って、それぞれの地に少しずつ浸透していく過程でまた思いもかけない変位が見えたりするのも、たまらなく面白い。

デトロイトテクノ界隈とも縁が深いTodaysArtのプロデューサーいわく、プロジェクトFUKUSHIMA!の盆踊りは、日本が誇るダンスコンテンツ。とのことで、来年はぜひ海外へ、このプロジェクトFUKUSHIMA!の大風呂敷を持って、盆バンドのみんなと盆踊りしに行きたいものです。

 

ということで、12日は天王洲で、お待ちしています!

www.pj-fukushima.jp

 

 

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そして、翌13と14には、ルートカルチャーmeets鶴田真由「花音」益子公演もあります。私はドラマトゥルクとして、演出家と2人の役者とルートの面々と一緒に作ってきたこの作品も、残すところ益子と鎌倉での計3公演のみとなりました。これについては改めて書きたいと思いますが、これでひと区切りと思っていますので、どうぞお見逃し無く。

iikuni-kamakura.